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「九条の心」が胸にしみた |
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日本の将来を戦争のない国にしようと多くの人が集まり目を輝かせました。 司会の小山乃里子さんが「みなさん、感動のひとときの始まりです」と声を大きくすると会場は拍手の渦がわき起こりました。 あたりは陽がやさしく射して、とてもいい秋の日でした。 和服がとてもよく似合う、めがねもすばらしい、不正を許さない目が生き生きと輝いている、澤地久枝さんの声を聞きましょう。(講演は語り調子でしたが、ほとんど「である」調で書きました。)
[いま新しい曙に向かって〜9条への熱い思い〜]と題して。 アメリカは軍事力を使いたくてしょうがない。それに小泉・安倍は日本も一緒に協力しようと政治の舵取りをしている。記者たちは首相にぶら下がってしまっている。ジャーナリストは命をかけても国民のために反対の声をあげるのがあたりまえだ。それをまったくしようとしない。
皆がアンテナを張って交換するのが遠いようで近道だ。憲法の前文を声を出して読んでみて下さい。九条の会の呼びかけ人の井上ひさしさんは言葉の天才です。『こどもにつたえる日本国憲法』という本をだして、ベストセラーになっている。
私は貧しい家で、長女として生まれ育った。貧しいことを皮膚感覚として知っている。この前の戦争は日本の侵略戦争でなかったという話しがでている。それはおおうそだ。満州に日本軍が侵略して戦争を起こしたのである。当時、日本軍は満州で戦争のきっかけを作ろうと機会をねらっていた。柳条湖というところで鉄道を爆破し、それを中国の攻撃だということにした。軍は事件をでっち上げてまでして、残虐きわまりないやり方で侵略したのだ。その戦争で命をなくしたり、貧しさのなかで人間を切り捨てられてどんなに惨めな思いをしてきたことか。ふたたび戦前の日本にひきもどしてはならない。
今9条を知らない人が多くいる。知らないということは恐ろしいことだ。皆さんのいるそれぞれの場所で、勇気をもって広げてゆこう。原爆の落とされた広島市で加藤周一さん(呼びかけ人の一人)がお話ししており、7,000名が集まっている。 話しが終ると、集まった人人全員が「九条を守ろう」の決意を握って会場が割れんばかりの拍手で応えました。澤地さんが話しの最初は、小泉さん、安倍さんといっていたのに、それが「小泉」「安倍」になり、しだいしだいに気迫がこもります。澤地さんの語る声に引き込まれて身を乗り出していました。エネルギー一杯に聴衆に向かって話しかける姿に、すっかり心打たれました。 今日の日本は「まさか」というところまで来てしまいました。小・中学校の時分に父親が出征したこともあって、徴兵という言葉はたびたび聞きました。だが、今になって徴兵制という言葉を講演などで聴いたのは生まれて初めての出来事です。今ここでしっかりしないと子供に子孫に後世に、やり直しのきかない計り知れない禍根をのこすことになります。わたしの田舎では、土地を手放さずほそぼそと生活をし、薪などを少しずつ蓄えている人もいるほどです。
貧民をどんどん生み出す政府、それなのにだまって我慢をする社会、平和憲法を守ろうと主張しないで首相に調子をあわせるマスコミ、尋常でない日々に接し、戦前の社会現象・マスコミの動きに酷似して来ているのだな、とあらためて思いました。
「はばたけ!9条の心」のプログラムを書いておきます。
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