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「九条の心」が胸にしみた

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日本の将来を戦争のない国にしようと多くの人が集まり目を輝かせました。
司会の小山乃里子さんが「みなさん、感動のひとときの始まりです」と声を大きくすると会場は拍手の渦がわき起こりました。
あたりは陽がやさしく射して、とてもいい秋の日でした。
和服がとてもよく似合う、めがねもすばらしい、不正を許さない目が生き生きと輝いている、澤地久枝さんの声を聞きましょう。(講演は語り調子でしたが、ほとんど「である」調で書きました。)

  [いま新しい曙に向かって〜9条への熱い思い〜]と題して。
今日は7,000名(最後に7,500人と発表)の人が集まってよかったですね。九条を守ろうとする人の数が毎日広がっている。日本はこれ以上腐敗・堕落ができないくらい行き着くところまで落ちた。安倍首相になって、憲法改正の動きが急速に進められている。これに反対するデモンストレーションが起きないのはマスコミに責任がある。私はいま、政府・民主党・公明党が憲法の9条をなくそうとすることに対して、反対の声を抑えることができない。私自身のなかに燃える思いがある。今の政治状況はだまっていられない。石もものをいう状況になっている。

アメリカは軍事力を使いたくてしょうがない。それに小泉・安倍は日本も一緒に協力しようと政治の舵取りをしている。記者たちは首相にぶら下がってしまっている。ジャーナリストは命をかけても国民のために反対の声をあげるのがあたりまえだ。それをまったくしようとしない。

皆がアンテナを張って交換するのが遠いようで近道だ。憲法の前文を声を出して読んでみて下さい。九条の会の呼びかけ人の井上ひさしさんは言葉の天才です。『こどもにつたえる日本国憲法』という本をだして、ベストセラーになっている。
政府が防衛庁から防衛省に格上げすることになれば、やがて言論を封じることになるだろう。

私は貧しい家で、長女として生まれ育った。貧しいことを皮膚感覚として知っている。この前の戦争は日本の侵略戦争でなかったという話しがでている。それはおおうそだ。満州に日本軍が侵略して戦争を起こしたのである。当時、日本軍は満州で戦争のきっかけを作ろうと機会をねらっていた。柳条湖というところで鉄道を爆破し、それを中国の攻撃だということにした。軍は事件をでっち上げてまでして、残虐きわまりないやり方で侵略したのだ。その戦争で命をなくしたり、貧しさのなかで人間を切り捨てられてどんなに惨めな思いをしてきたことか。ふたたび戦前の日本にひきもどしてはならない。
子供が幸せでない今の社会はだめ。教育基本法の改正でますます子供が競争社会にさらされようとしている。戦争に協力する人間に作り替えようとしている。
中国の経済力はそう大きくなかった。貧しいといっていい国だった。それでも日本は勝てなかった。侵略して戦いを起こしても勝つことができない、これは歴史の教訓だ。

今9条を知らない人が多くいる。知らないということは恐ろしいことだ。皆さんのいるそれぞれの場所で、勇気をもって広げてゆこう。原爆の落とされた広島市で加藤周一さん(呼びかけ人の一人)がお話ししており、7,000名が集まっている。
徴兵制度が導入されても、徴兵を断ろう。もしも、牢屋に入れられるようなことがあっても、戦争反対のすべての人を入れるだけの広さはありませんから。皆がそれぞれの場所で勇気をもって出来る限りのことをして、憲法を守ってゆきましょう。

話しが終ると、集まった人人全員が「九条を守ろう」の決意を握って会場が割れんばかりの拍手で応えました。澤地さんが話しの最初は、小泉さん、安倍さんといっていたのに、それが「小泉」「安倍」になり、しだいしだいに気迫がこもります。澤地さんの語る声に引き込まれて身を乗り出していました。エネルギー一杯に聴衆に向かって話しかける姿に、すっかり心打たれました。

今日の日本は「まさか」というところまで来てしまいました。小・中学校の時分に父親が出征したこともあって、徴兵という言葉はたびたび聞きました。だが、今になって徴兵制という言葉を講演などで聴いたのは生まれて初めての出来事です。今ここでしっかりしないと子供に子孫に後世に、やり直しのきかない計り知れない禍根をのこすことになります。わたしの田舎では、土地を手放さずほそぼそと生活をし、薪などを少しずつ蓄えている人もいるほどです。 

貧民をどんどん生み出す政府、それなのにだまって我慢をする社会、平和憲法を守ろうと主張しないで首相に調子をあわせるマスコミ、尋常でない日々に接し、戦前の社会現象・マスコミの動きに酷似して来ているのだな、とあらためて思いました。
  たっぷりいい話しを聞いたので、わたしは家へ帰るとさっそく憲法の前文を音読しました。「9条の心」と大きな紙に太い字で書いてじーっと見ました。
歌っても、踊っても、お隣・知り合いとお話しをしても九条の心を伝えることができるのです。知らない人には知ってもらうように工夫して広げようと考えています。
発信しよう、呼びかけよう、働きかけよう! ・・・・・・。

「はばたけ!9条の心」のプログラムを書いておきます。
期日2006年11月3日(金)
場所ワールド記念ホール
第1部
13:00開演

・9条ファッションショウ

・9条ライブ
第2部
14:30あいさつ:主催者代表 羽柴 修

講演 [地球の宝・憲法9条〜今を生きる私たちの責任] 伊藤 真
15:30コント:ザ・ニュースペパー
16:00講演 [いま新しい曙に向かって〜9条への熱い思い〜] 澤地久枝
17:10閉会

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